犬の情報発信メディア、INUNAVI(いぬなび)にて、動物愛護団体についての最新情報まとめた記事がリリースされました。

その中で、「信頼出来る団体」として、DOG DUCAも紹介されています。

記事は、

  • 犬の殺処分の現状
  • 愛護団体の活動や動物愛護センターとの違い
  • 愛護団体へのイメージ調査
  • 信頼出来る愛護団体の選び方と、信頼出来る団体リスト

という構成になっています。

信頼できる愛護団体を探すポイント?

とくに、さまざまな団体を調査した中で、「信頼できる動物愛護団体を探すポイント」として、

信頼できる動物愛護団体を探すポイント

  • 収支報告がきちんとされている
    …年間の収支報告が明確で、できれば誰でも見られるようになっている団体の方が安心です。
  • 支援金や支援品の使い道が明確
    …当然のことですが、支援金や支援品を何に使ったのか明確にしている団体がおすすめです。
  • 頻繁に引き取りをしていない
    …保護数が多いと寄付金が集まりやすいため、保護数を稼ぐだけの団体もあります。1匹1匹に真剣に向き合っているとそうそう頻繁に引き取れるものではありません。
  • 過剰な活動報告
    …活動報告は重要ですが、寄付金を集めるためだけに過剰に活動報告をしていたり、偽りの活動報告をしている団体もあります。
  • 保護したわんちゃんが子犬ばかり、誕生日が明確なわんちゃんが多い
    …保護団体を装ったペットショップやブリーダーの下請け業者の可能性も。

INUNAVIより

というのをあげ、その中でも3番目の点で、DOG DUCAも大切にしている、「大切な生命(いのち)ある存在として、一頭一頭に真剣に向き合う」ということを入れてくれているのは嬉しいですね。

DOG DUCAが保護活動を始めた2001年は、全国で約21万7千頭もの犬が殺処分されていて、「保護なんてムダ」「殺処分ゼロなんてムリ」なんて言われた時代でしたから、「保護が金になる」なんて思う人は一人もいませんでした。

それが直近(2020年度)の統計では、犬の殺処分は約4千頭にまで減りました。

これは、全国の動物愛護、動物保護に関わる人たちが必死にやって来た結果です。

しかし、「保護活動」「保護犬」「保護猫」というのが当たり前に浸透してくると、今度はそれを悪用して、「保護は金になる」として、ペットショップの売れ残りを「保護犬」とラベルを貼り替えて販売したり、とにかく保護頭数だけ増やして後はほったらかしだったりするような、「自称保護団体」を名乗る、保護犬ビジネスも増えてきました。

先ほどの5つのポイントの5つ目なんかはまさにそうですね。最近、「あそこの団体、おかしいんじゃない?」という相談が来ることが増えましたし・・・。

我々がやるべきこと

それについて、言いたいことはたくさんあります。

でも、それもよりも我々DOG DUCAは、人間の都合で不幸になったワンちゃん一頭一頭が、とにかく、「ここに来てよかった!」「生まれてきて良かった!」と思ってもらえるように、目の前の保護犬と向き合うことに力をそそぐ毎日を送っています。

特に近年は、動物愛護センターが引き取り拒否をするので、殺処分されない代わりに、飼い殺し状態のワンちゃんの保護が増えています

だいたいが高齢で、病気があっても放置されていて、面倒が見きれなくなってから飼育放棄されるのです。

そして我々は、そういった子を保護し、体のケア、心のケアをする日々が続きます。

この子は、2021年11月に保護した、アメリカン・コッカースパニエルのレーベン

口に大きな腫瘍があっても病院に連れて行ってもらえなかった13歳の高齢犬で、保護した後すぐに病院に連れて行きましたが、悪性黒色腫(メラノーマ)という転移の激しいガンで、何回か治療もしましたが、保護して5ヶ月後に亡くなりました。

体はガンに冒されガリガリで、荼毘に付したら患部の骨が黒ずんでいました・・・。

それでもここにいる間は、元の飼い主の元では連れてもらえなかった散歩では、走ることもありました。

レーベンがDOG DUCAで暮らしたのはわずか5ヶ月でしたが、スタッフやボランティアさんにかわいがられ、ここにいる保護犬たちや、わんわん保育園に通園する子たちとも触れあいながら、最後は見守られながら息を引き取りました。

ほんの短い間ではありましたが、少しでも「ここに来てよかった!」「生まれてきてよかった!」と思ってくれていたら、我々の活動にも多少なりとも意味があったと思います。

真の動物愛護とは?

保護犬は、人間の都合で見捨てられた子がほとんどです。

それでも彼らは、最期の時まで必死で生きています。

私たちに出来るのは、彼らをサポートして、幸せな犬生を全うさせて上げることです。

だから、時には「譲渡」しないことがその子の幸せなら、譲渡しないこともあります。

どうか、数字や評判にとらわれず、そのことを理解して行動している、愛情深い愛護団体を、支援してあげて下さい。

DOG DUCAも支援を受け付けていますが、DOG DUCAでなくても、お近くにそういう団体があれば、支援してあげて下さい。支援の形は色々ありますから。

一頭でも多くのワンちゃんたちが、幸せな一生をまっとうできるよう、彼らの力に少しでもつながるようなことをしてもらえることが、我々、動物「愛護」団体にとっては喜びです。

「保護活動」は手段であって目的ではありません。

「生命を救う」のは当たり前

彼らに「幸せな一生を送らせる」ことが、本当の「動物愛護」だとDOG DUCAは考えます。

そういう考えが当たり前の日本になればいいなと思います。