先日9/6土にNHK総合テレビで放送された、「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?(びっくりはてな)」の認知症最先端研究&対策を紹介する回で、DOG DUCAの【シニアドッグ・サポーター制度】で里親さんのところに行った、元保護犬ピースのご家庭を取り上げていました。

NHK「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」より

尺の関係で、保護犬であることもシニアドッグサポーターのことも割愛されておりましたが(泣)、9/13までNHKプラスで見逃し配信をしております*ので、よかったらピースのことを観てあげてください。
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番組の内容は、同じくNHK「あしたが変わるトリセツショー」の認知症特集で取り上げられたときと同様の、認知症予防として、犬と暮らしている方は認知症発症リスクが4割低減され、その理由として「散歩」「社会とのコミュニケーション」などが挙げられていました。

NHK「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」より

まさに、「高齢犬と高齢者が支え合い、共に幸せになる」というシニアドッグ・サポーター制度の考えが認知症予防になる!という内容……だったのですが、認知症の研究の話が難しすぎる番組でした(汗)。

実は中田さん夫婦が、シニアドッグ・サポーター制度で迎えるのはピースで2頭目で、先代もシニアドッグ・サポーター制度で迎え入れた子でした。

一日中サークルの中で過ごし
15歳で飼育放棄となったダン

中田さんが最初に迎えたのは、ミニチュアダックスの男の子、ダン。

保護したのは2020年です。
もともと男性と暮らしていたのですが、3年前に結婚した奥さんが犬アレルギーで、アレルギー症状が悪化して失明の恐れがあると診断されたそうです。

そのため、もともとはリビングで生活していたのが、玄関に置いたサークル内に閉じ込めて生活させていたようです。その生活が3年……。

このときのダンの年齢はもう15歳

平均寿命を越えており、あと少しなのでどうにかならないかと話はしたのですが、難しいということで保護しました。

施設ではサークルに閉じ込めることなくフリーにさせていたので、15歳ですが楽しそうに遊んでおりました。

人が好きで穏やかな性格で、譲渡に問題はない子でしたが、年齢的に譲渡はせずに、名前もそのまま変えずに残りの余生を過ごしてもらえればと思っていました。

しかしある日、「里親になりたいが、年の行った子でも大丈夫です」と来られた中田さん夫婦と面談しているときに、先代のダックスの写真を見せてもらったのですが、

「あれ? ダンに似てる!」

と思ったのですぐにダンとマッチングさせたところ、「あっ!帰ってきたみたい…」と。

ダンも中田さんを受け入れ、わずか2ヶ月ほどで卒業となりました。

しかし、やはり高齢だったこともあり、譲渡してわずか1年後の2021年9月にダンは虹の橋へ

残念ですが、それでも中田さんの元で、自由に、愛されながら最期の時を過ごせたことは救いだと思います。

ダンと同じく一日中サークルで
閉じ込められていたピース

同じくダックスのピースは、ダンが亡くなった同じ月に保護した子です。

この子も高齢者と暮らしていた子ではありませんでしたが、保護当時9歳の高齢犬でした。

結婚して、子どもが産まれ、マイホームを買い、「犬がほしい」とペットショップで購入する……思い描いていた夢のような理想の家庭のようでしたが、飼ってみると子どもが犬アレルギーということが判明。

ピースは毎日サークルの中で、リビングに出してもらうことも出来ない。

夫が時々散歩に連れて行くと、実は元々犬嫌いだったという奥さんから、

「構わないで!鳴くことをおぼえるから!」

と言われてしまい、サークルの中でフードを上げるだけの生活が9年……

そして、夫婦は離婚。

ピースの保護依頼は、夫からでした。

マイホームを売却しようとしても中々売れず、養育費の負担もあり、賃貸住まいになり、転職……と。夢のような生活どころか、すべてをなくしてしまったようです。

DOG DUCAは一般の方からの保護もしていますが、離婚やアレルギーが原因での飼育放棄も少なくありません。

動物を迎え入れる前には、しっかりと受け入れる準備をしておく必要があるのですが、それが疎かにされてしまった結果です。

そしてピースは、散歩もない、一日中サークルの中ということで、社会性が不足したまま大人になってしまいました。

どうしていいかわからない不安で、鳴くことしかできません

その子その子に合った幸せを求める
シニアドッグサポーターのマッチング譲渡

ダンもピースも、

同じダックスの高齢犬で、
同じく家族のアレルギーが理由で、
長年、一日中サークルの中に閉じ込められる生活を送ってきました

人間の都合で自由に生きることができなかった子だからこそ、そのままを受け入れてくれる人に託し、人と一緒に暮らす喜びを感じながら余生を穏やかに過ごしてほしい。そう思いました。

ただ、ピースは社会性が不足しているので、ここで社会性トレーニングをしていくのはもちろんですが、譲渡した後も毎日キチンと散歩に行ってもらい、社会性を育ててくれる方にお願いしたいと思っていました。

そこでマッチングできる方のイメージをしていたときに思い浮かんだのが、ダンの里親さんになってくださった中田さん夫婦でした。

こちらが指定したわけでもなく、毎月1日に、ダンの様子を報告してくださるメールで近況報告を送ってくださるマジメな方で、信用も信頼もできる里親さんです。

とはいえ、ダンが亡くなったばかりなので49日が過ぎるのを待ってから、

「シニアドッグサポーター制度でも行きにくい、施設のようにいろんな子がいて賑やかな所が負担になってしまう子達の最期をみてもらえませんか?」

とお願いして快く受け入れてくれました。

当団体で保護する子はいろんな子がいます。

他の子と楽しく遊べる子もいれば、誰かがいると怯えてしまう子もいます。

その子その子に合った幸せの形があるので、当団体では最適な里親さんとマッチングして、最終的に保護犬に選んでもらう「マッチング譲渡」をしています。

中田さんには、

「余生が短くても、愛する家族の腕の中で最期を迎える」というこだわりに協力いただいているのです。

NHK「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?」より。
譲渡して4年。ピースも里親さんを必要としている姿に安心しました

|里親さんからの応援メッセージ

NHKの放送を受けて、中田さんより応援メッセージを頂きました。

おはようございます、昨夜のNHK の放送は知り合いから電話を頂く程に好評でホッとしています。

高橋様とピースちゃんのご縁のおかげです。
お世話になりました。感謝します。

番組の内容はかなり難しいですが、未来が少し明るくなる気持ちがしました。

雨が降り暑さが少し穏やかですがまだ残暑が厳しそうです。
高橋様、スタッフの皆さま、お身体を大切にご活躍ください。

高齢者に保護犬を譲渡すると、「万が一戻って来たら…」という不安の声も出ますが、DOG DUCAでは、保護犬の寿命と里親さんの健康状態を見ながらマッチング譲渡しており、

里親さんは保護犬たちのために最期まで頑張ってくださり(認知症にもならずに!)、保護犬の方が先に虹の橋を渡っています。

そのことが多くの方に伝わることを願います。

(番組で言ってくれてたらな~笑)