前回の活動報告の続き(後編)です。
儲け主義のブリーダーの元、体がボロボロになるまで子どもを産まされ、保護された元繁殖犬、ダックスのルアンとマルチーズのアロハ。

ルアンは近くの里親さんに行きましたが、アロハはシニアドッグ・サポーター制度で、高齢の里親さんの元に行きました。
高齢のお母さんのため
シニアドッグ・サポーター制度を
チラシ設置店としてご紹介させていただきました、愛知県瀬戸市で、テラス席わんこOK、芝生広場でわんこが遊べるカフェ、PuPu cafe(ププカフェ)をやられている里親さんご家族。

はじめは娘さんが、愛犬を亡くされて落ち込んでいる70代のお母さんにと、「シニアドッグ・サポーター制度のことを聞きたい」としてDOG DUCAに来られました。
話していると大変好印象で、この方のまとっているオーラというか優しさというか、この方々のところへいけば動物は間違いなく幸せになれる、という感じがあふれ出ていました。
再びお母さんを連れてご来訪されたので、お母さんにDOG DUCAのことや、シニアドッグ・サポーター制度をお話しさせていただくと同時に、これまでの飼育経験や想いなどを聴かせていただきました。
話していると、竹を割ったようなサッパリとした性格で、同性からもすぐ頼られていそうだなというのがわかる、とても人間の出来た、品のあるお母さん。
聞けば、先住犬と同じように、瀬戸市でやっているカフェにも毎日連れて行くつもりだと。
そこは緑あふれるお庭のカフェとして、テラス席ではワンちゃんと一緒にくつろげて、芝生広場もあってそこでワンちゃんを遊ばせることもできる環境があるとのこと。
愛犬と一緒にいられるように、頑張って働いたお金で作ったそうです。
そこで思い浮かんだのがアロハです。
人間に利用されていた元繁殖犬
アロハが幸せでいられる環境は…
アロハはずっと儲け主義のブリーダーの元、繁殖犬として、ケージに閉じ込められ、劣悪な環境で、汚いまま、産めなくなるまで子どもを産まされ続けました。
栄養はすべて子どもに持って行かれ、推定7歳でしたが、それ以上に老けて見えました。
歯は全部ダメになっており保護後、全抜歯。
犬らしく外で遊ぶことはもちろん、人に愛されることも知りません。
そのため、自分の感情を外に出すことができず、内に溜め込んでいるような子でした。

でも、そのカフェの環境であれば、人間の都合に合わせる必要はありません。
安全な場所で走り回ることもでき、看板犬としてお客さんに構ってもらうこともできます。
自然いっぱいの所とのことなので、吠えたって平気です。自分を出しても怒られません。
なにより、一番大切にしてくれる人と、常に一緒にいられます。
アロハが保護する前までいた環境とは、まったく真逆の環境です。
人間に利用される「道具」ではなく、ワンちゃんが「家族」として幸せでいられる場所……そんなイメージが湧きました。
これまで不幸だった分、
愛される幸せをかみしめてほしい
そういった環境面でも申し分なかったのですが、それ以上に、話していてワンちゃんへの深い愛情がある方だと感じました。
アロハとマッチングして対面するときでも、自分からアロハに寄って行くことはせず、優しい目でアロハを見守り、自分のことを受け入れてくれるのを待っているようでした。
これは、人間を警戒しているワンちゃんと接するお手本のような行動で、僕も保護犬を受け入れるときには必ず自分から行かず、受け入れてくれるのを待つようにしています。
「自分のために犬がほしい」という想いが強いと、自分から「かわいい~」と手を出していく人もいますが、たくさんのワンちゃんと一緒に過ごし、愛を注いできてきた方なんだろうな、というのがよくわかる瞬間でした。
そんな姿にアロハも安心して里親さんに寄っていき、すぐにリラックスして抱かれ、穏やかな表情をしていました。アロハが幸せになれる場所が見つかった瞬間です。
後日、ちょうどゴールデンウィークということもあって、僕たち家族もお邪魔させてもらったのですが、ビックリするくらい環境のいいところで、本当にアロハを託せてよかった!と思いました。


アロハは、保護当時は推定7歳くらいでしたのでもう12歳くらいですが、今も看板犬としてお店に出ているそうです。
里親さんがそれまで一生懸命働いて、愛犬と楽しく過ごせるようにと作ったカフェだからこそ、アロハはそこで幸せに暮らせています。
「高齢者だから譲渡しない」
ではなく、
本当にお互いが幸せになれる出逢いを、僕たちは応援したいと思って活動しています。
里親さんの娘さんから応援メッセージをいただきました!
|里親さんの娘さんからの応援メッセージ

ずっと働いてきた母は、定年を目前にずっとやりたかったカフェを瀬戸市にオープンさせました。
子どもの頃から犬と暮らしていた母はカフェをペット可にし、母自身も毎日愛犬を連れてお店に立っていましたが、その愛犬も疾患があり天国へ旅立ちました。自分の年齢を考えるともう犬を迎えることは難しいとわかっていた母は、
「もう飼うことはない」
とは言っていましたが、カフェのお客さんが連れてくる愛犬たちを見ては愛しそうに見つめている母の姿が私の脳裏にしっかり焼き付いていました。
ちょうど世の中がコロナ禍になり仕事もお休みになりお家時間が増え、人と会う機会も少なくなった頃、「今、保健所に犬っているのかな」とポツリと言った母の言葉を聞き、その気持ちが深く伝わってきて、何とか母がもう一度犬と暮らすことはできないのだろうかとネットであれこれと調べました。
60歳以上だと譲渡が難しいこと、高齢者の場合家族と暮らしていないと里親になれないこと、
様々な条件があり、もちろん納得のいくことばかりなのですが、現実を知りもどかしさも感じました。
そんな中 DOG DUCAさんのHPを見つけ代表の高橋さんの保護犬への気持ちを知り、お話ししてみたい!!と思い連絡をしてみました。
母には変に期待させないように何も言わずに、高橋さんに「話を聞くことだけでもできないでしょうか」と伝えると快く「どうぞ」と言ってくださり、すぐに高橋さんに会いに行きました。母には言わずに行ったので里親になりたいという相談でもなく、私はただ母の話をし、高橋さんはただただずっとその話を聞いて下さいました。
「この子たちにはもう傷付いてほしくないから うちでは犬に人を選んでもらっています」と切々と話す高橋さんの言葉がとても印象的でした。
後日、改めて今度は母とDOG DUCAさんへ伺いました。
高橋さんは母の話しを丁寧に聞き、小さなマルチーズの女の子に会わせてくれました。
その子を見た瞬間母の顔に笑顔が溢れ、
そんな母の顔が見られたことがとても嬉しかったです。トライアルを経て母は里親になり、
名前は先代の愛犬からもらって「アロハ」と名付けました。アロハは怖がりで人見知りですが、
今は自分の主張を見せてくれるようになり、
母の仕事が終わる時間が近づくとワンワンと吠えてお知らせをしてくれます。母の生活にもさらに活気が増し、
母が用事がある時は私たちがアロハの面倒をみ、家族の繋がりもさらに深まりました。アロハと、お姉さんの子わたあめ、自身の子ソルテ、いずれも保護犬です 年齢に限らず 動物を迎え入れるのは簡単なことではありません。
そのためには条件も必要だと思います。保護犬も増える中「条件」だけで譲渡が決まることも多いと思いますが、
高橋さんは「命」を大切に思うからこそ、年齢や条件だけでなく相手の話を聞き、感じ、保護犬たちの言葉を聞き、
「この人なら」
と思える人に命を託して繋げていくのだなと思いました。
今日もアロハは愛くるしくピョンピョンと母と一緒にカフェに出勤しています。
食事もおいしくステキなカフェですので、ワンちゃんと一緒にぜひ行って、アロハに会ってあげてください!





