多頭飼育崩壊、近親相姦による
犠牲者、すみれが入院。
3年前になりますが、犬14頭ネコ50匹の多頭飼育崩壊があり全ての犬を保護しました。
志村どうぶつ園の相葉さんの保護犬トリミング企画でも紹介されましたが、その中に心臓に穴が空いていたスミレ。直ぐに心臓の手術を行い元気に過ごしていましたが……それから3年
9月6日
朝方5時頃『キャン!』というスミレの声に気が付き見ると体が硬直し倒れていました。
慌てて呼び掛け抱き上げると呼吸が止まっており急いで心臓マッサージ。「帰ってこーい!」
しばらくして呼吸が戻り目も合うようになり様子を見ていたら後ろ足が少しフラフラしたままトイレへ歩いて行き良い便が出ました。
呼吸が止まっている間にオシッコは流れ出ていました。
また、いつ起こるか分からないので眠り始めたスミレの側で様子を伺っていました。
朝7時頃、起きたと思ったら、いつも眠たい時にする足をしゃぶる行動をし始め、そのままゆっくり横へ倒れ、呼吸が止まりました。
慌てて呼び掛け続け心臓マッサージ
「帰ってこーい。スミレ!まだ、早い」
戻ってきてくれました。
その後も8時半頃に、また倒れ呼吸が止まりかけました。
子供も居たので心臓マッサージと、ひたすら声を皆で掛け何とか持ちこたえました。
学校へ行く子供たちを見送り後、直ぐ病院へ。
血液検査やレントゲン、心電図など検査を行い、血液検査は問題なし。
スミレは、肺動脈弁狭窄症と僧帽弁閉鎖不全症の両方があります。両方があるのは、ほとんど症例が無い重度の状態とのこと。
そして今回、肺動脈の数値が獣医さんも見たことがない程の数値が出ており、かなりの重度の状態まで進行していました。
臓器の鬱血、肺に水が溜まっている可能性もありICUに入ることになりました。
とても甘えん坊なスミレなので病院で過ごすことが逆にストレスになる可能性も高いのですが、今の状況は酸素もあった方が楽な為、入院を選択しました。
明日病院へ行き、酸素供給が無くても大丈夫な状態になっていればスミレの精神的なことも考えて一緒に帰る方向でいます。
毎日の飲み薬も種類が増えます。
保護後の検査で重度の状態。
二回に渡る大変な手術。
あまりにも深刻な状態で完治が出来なかったことから『長くは生きられないかもしれない』と言われてはいました。
それでも毎日、本当に心臓病なのか?と思える程に元気過ぎるくらいの日々を送っていました。
今日は心臓マッサージで戻ってこれたけれど、次も戻ってこれるかは分からない状態です。
人間の身勝手な飼育方法により近親相姦が起き、心臓に異常がある状態で産まれたスミレ。
人間の被害者です。
まだ年齢も推定2~3歳。
これから回復することは難しく、苦しまないようにしてあげることしか出来ません。
今朝も2回目の症状の時には痛みからか鳴き叫び体をそらしました。
どうしてあげることがスミレにとってのベストなのか…?
蘇生は人間にとってのエゴなのか?
息を吹き替えした後、以前と変わらず甘えた顔で側に居ました。
スミレの為の『正しい答え』が分かりません…
少しでも長く一緒に居たいけれど、スミレが苦しいのは辛いです…
長くないと言われ覚悟していたつもりでも、全く覚悟出来ていませんでした。。。