15年前に家族内でワンコ嫌いの方がみえ…飼ったものの世話がやはり出来ないと飼育拒否されたミルク。

保護時は、既に世話も健康管理もされておらずアカラスが大量にいました。
ニキビダニと言われるアカラスは、どの子の毛根にも存在しますが、大量発生し二次感染を起こすと痒みや脱毛を起こします。
そして母犬の耳にダニがいた場合の多くにアカラスが増えます。

辿ってブリーダー等調べるとミルクの母犬にも出産当時、耳ダニがいた事が分かりました。

保護時には、ミルクも二次感染による膿皮症を起こし始めていました。
身体中を噛んでむしり、包帯を巻いても、ほどいて血まみれになる事も多く…可哀想でしたがクッション製のエリカラを始終つけ、靴下を履かせる日々でした。

毎週、アカラスを殺す薬を注射したり…効果が思うように現れず色々な治療法も試しました。避妊手術まできないでいました。

そしてミルクが10才を迎えた頃

悪性腫瘍の様なものを見付け、すぐ病院へ。
やはり腫瘍でした。腫瘍が2箇所見付かり、子宮手前に膿が溜まり始めて子宮蓄膿症寸前まできている事も発覚しました。
このままだと子宮蓄膿症になるとの事で年齢と皮膚の状態からリスクは高いですが手術をする事に。
心音も完全停止までは、いかないけれど止まりかける時が出ていることも分かりました。

歯の状態も悪く、出来れば一緒に歯の治療もとの話でしたが、やはり避妊手術と膿の手術で身体が危険になり手術を終えました。

再発の可能性はゼロではありませんが、悪いものは取ってもらえ無事に手術を終えました!

痛みからか震え夜中も鳴いていましたが、傷口が2箇所あるのと細菌感染を防ぐ為にサークル内でマリア達とは別で寝かせました。
サークルの隙間から腕を入れていると手の上に顔を乗せて寝てくれたので良かったですが(*´ω`*)

薬の影響もあり体も成長できなかったミルク。
ミニチュアダックスのロングヘアーなのに体重は3キロ弱、毛も全くなくいつも洋服でした。

そんなミルクも16才を迎えたところで、食欲が無くなり、夜泣きが始まり、とうとう力尽きてしまいました。

亡くなる時には皆の居るとこらで、「くぅーん」と

最後のお別れでした。

春日井市の動物霊園 慈妙院にて葬儀を行って小さな骨壺になりました。

ミルクの為の治療に沢山のご支援ありがとうございました。全うしたと思います。