本日、10月31日の23時にプロジェクトが終了になりますが、この一ヶ月半、たくさんの方のご支援と、あたたかく励みになるメッセージに感謝いっぱいです! ありがとうございます!!

残り半日ほどですが、最後までお付き合いくださいませ。

昨日も、飼育拒否の犬を保護しに行きましたが、生活保護を受けている高齢者のご夫婦で、二人ともが入院してしまい、面倒が見きれないと。


14キロもあるトイプードルです。外飼いでご飯は好きなだけ与えていたようで、かなり重いです。

愛情は受けて育っているようで、とても人馴れしていい子なのですが、飼い主の日常生活が困難になった今年に入ってから、トリミング、病院どころか散歩も行けてないとのことで、保護してすぐ、まずは散歩に連れていきました。

とにかく嬉しくて嬉しくて歩きまわっていました。「散歩はいらない」なんてのは絶対にウソです!

幸い、ノミはいませんでしたが、トリミングにも出せていないので、モジャモジャだし、フケのようなものがたくさん!

すぐにトリミングをしたかったのですが、ここで保護している保護犬モモ(フレブル)の調子が悪く、昨日はそこまで手が回りませんでした。

ちなみにモモの方は病院に連れていき、色々検査して、出てきた結果は腎不全・・・入院までには至りませんでしたが、しばらく投薬治療で様子見です。

家庭犬の場合、ペット保険に入っていれば、掛け金に応じて5割とか7割とかになりますが、ここで保護している子たちはペット保険に入っていません。頭数が多いのもありますし、すでに病気持ちで保険に入れない子もいるためです。

もちろん、その医療費全額の負担はDOG DUCAが行なっています

人間のように「生活保護」が出たりするわけでもありません。

でも、これが、犬の保護活動の現実なのです・・・

そんな中、昨日は、「犬絡みのテナントビジネスや有料ドッグランをやりながら保護活動をしたい」という相談をしてきた人がいましたが、保護活動は、綺麗事だけでは成り立ちません。

基本的に、犬を中心に考えれば、お金がかかるものなのです
保護活動を、犬のビジネスの中に組み込めば、ビジネスが立ち行かなくなった時、その犬たちはどうなるのでしょう?? そうやって再保護される犬も、現実にはたくさんいるのです。

僕たちが、あくまでも保護活動はNPOとして行なっているのもそこです。ビジネスに組み込んだら、救える生命を選ぶしかなくなるからです。

「保護犬コーナー」を設けたペットショップがあっても、実際は、他の店の売れ残りを置いて、「在庫処分」の隠れ蓑にしている店もあります。「譲渡会イベント」のために、売れ残りの子犬やブリーダーで不要になった犬をかき集めている団体もあります。

すべてがそうだということでは絶対にありません。

ただ、そういう「保護犬ブーム」に乗っかったビジネスをする人が出てきたことに、非常に憤りを感じます、生命で商売をするなと

実際、そういう所は、商売にならない=儲からない保護犬は、対象としていないのです。しかし、ここに来る保護犬は、ほとんど、飼い主から「いらない」と言われた、「儲からない保護犬」です
(だから、DOG DUCAが「殺処分ゼロの最後の砦」と言われているのですが)

犬の生命を救うことが、ビジネスの中に組み込まれた場合、ビジネスとして成り立たなくなった場合、その犬たちはどうなるのでしょう?

これまで、ペット業界では、ビジネスとして成り立たなくなった時、「商品=物」である動物たちが、悲惨な目に遭ってきた事例がたくさんありますし、今もそこかしこで発生しています。

生命の選別をしていて、それが、本当に「変わる」と思えるでしょうか??

今の日本は、まだまだ動物愛護の入口に入ったぐらいの段階です。

これから、もっともっと、いろんなことが変わっていかなくてはなりません。

だからといって、現場で活動している僕たちが出来ることは、目の前の小さな生命を救う活動を続けることなんです。

そして、そこで救われた生命の輪が広がっていくことで、動物愛護の精神も広がっていくことが大事なんです

 

「千里の道も一歩から」と言いますが、今は亡き、愛犬DUCA(デュッカ)に導かれてはじめた僕たちの活動が、不幸な犬を減らし、生命を大切にする社会を作る礎になると信じて、これからも、NPO法人 DOG DUCAは全力で走ってまいります。

どうかこれからも、僕たちの活動を応援していただけたら幸いです。

人と犬とのより良い共存のために!!