よく、

野犬の仔犬の里親になったんですが、怯えて
フード食べない
サークルから出てこない
散歩も歩けない等々

「どうしたらいいの?」の問い合わせが増えてきています。
 
救われた生命
心身共に幸せにならないといけませんが、経験のない里親さんは、あたふたするばかりです。
 
今日の子は大府市で産まれて一般の方が仔犬4頭を保護し、里親さんを探したそうです。
 
連れ帰ってみると
サークルに入ったままうずくまって上目遣い。
ドッグフードも、飼い主さんが見ていたり側にいると食べない。
抱こうとしたり触ったりすると、暴れてオシッコ、ウンチが出てしまう。
 
夜はフードをサークルに入れたままにしておくと、朝は無くなっているとのこと。
 
ご自宅に伺ってみたところ、やはりサークル内で怯えていました。
 
これは、この子にとって、サークルが「逃げ込む場所」になっている証拠です。
 
「逃げ込む場所」がある以上、防衛本能もさらに強くなるわけですが、
さらに、
フードもサークルに置きっぱなしにしてしまっていましたが、これでは里親さんとの関係性や絆が深まらないのも当然です……フードの与え方一つで、飼い主さんとの関係が決まるからです。
 
とりあえずワンちゃんをサークルから出し、
サークルの中に逃げ込めないように入り口を閉めて、おやつ等に興味を示すように最初は、
見ない!触らない!声かけない!
 
すると、
少しづつ近づき鼻でクンクン!
 
僕の匂いを嗅ぎ始めました。
 
納得して離れたところでこちらからアプローチ。
「手の甲」で肩から触り、身体、顎へといきます。
 
人間は、相手が人間の感覚で、ついつい「手のひら」の方で触ろうとしがちですが、
犬の立場からすると、何されるかわからない大きな「手のひら」は恐怖の対象です。
 
ですから、はじめは、当たる面積が少ない手の甲の方で触ってあげた方が、安心するんですね。
 
安心して触らせてくれるようになりましたので、里親さんには、
 
まず行う手順として、
・フードはサークルに置きっぱなしにせずに、サークルから出して手から食べてもらうようにする。
・一回分のフードの量は少なくして、回数を増やし絆を深める。
・首輪にリードを着けておき、時々リードで刺激も軽く与えて、リードに慣れさせながら主従関係を作っていく。
とりあえずこれらから始めるようにお願いしました。
 
いつでもどこでも誰に対しても平気に幸せに暮らせるように、頑張っていきましょう!!