長らくお待たせしました!
BOSSのしつけコラムも今回で最終回です。
皆様のわんちゃんのしつけの参考に少しでもなってくれれば幸いです b(^-^)d
服従訓練の必要性について
飼い主さんの悩みの中で多いのはこのような事です。
・散歩中に引っ張る
・スワレ・マテ等が出来ない
・無駄吠えが多い
・呼んでも来ない
・噛み付く
etc…
これらの原因の殆どが、本来リーダーになってはいけない子が飼い主さんの間違った接し方により、ワンちゃん自身が「リーダー」にならなくては、と思ってしまい我々人から見れば“困ったなぁ・・・”と思う行動につながるのです。
犬はリーダーになれば24時間、常に警戒し何か危険があれば吠えて知らせる等、大変な生活を送るものです。しかし、飼い主さんが、きちんとした「リーダー」になれば、ワンちゃんは安心して生活できるわけです。
そのため、飼い主さんがリーダーとなるための服従訓練が必要になります。
●「オイデ」「コイ」
名前を呼んだら、いつでもすぐ来ることを考えます。
犬の本能の中に犬は動いているものに興味を持ち、追いかけたりします。
その習性を利用して、まず犬から逃げてみます。(車の来ない安全な所で行って下さい)
すると犬は追いかけてきます。追いかけてきたら、後をふりかえり抱きとめて名前を呼び褒めてあげます。そこで追いかけてくれなければ、おやつ、おもちゃなど興味の持ってくれるものを持って逃げるようにしてみてください。
注意としては、迎えに行かないことです。呼んできた時に名前を呼び、十分すぎるくらい褒めてあげたりおやつ等をあげることです。
●「ツイテ」
人の左横について、人の前に出ることなく、歩く速度に合わせて歩くことができるようにします。
犬が人をリーダーとして認めてなければ人を無視してあっちこっちに自由に歩いたり、グイグイリードを引っ張り走ったりします。
服従作業の基本がこの「ツイテ」になります。
決して暴力的に犬を支配しようとしてはいけません。
歩行中に犬が前に出たら180度向きを変え、いつも犬が後ろにいるようにして、うまくいったら褒めてあげる。
アイコンタクトをいつも取れるように教える。
あまりグイグイリードを引っ張ってしまう場合は、首輪を利用した「ショック」を与えていけない事だと教えていきますが、この力具合、タイミングなどは実際に覚えて頂きたいと思います。
●「スワレ」
「おすわり」ですが、ご家庭では一番最初に教えることが多いのではないでしょうか?
「スワレ」を教える事により興奮したり、落ち着きがないときでも「スワレ」と声をかける事で、座ることができるようになります。
よくおしりを押さえつけたりして教えているのを見ますが、押さえるしつけではなく、犬の行動学的に行います。
おやつを目の前から上に持っていくことで、犬は上を見上げた形になり、腰が下がって自然に座った状態になります。
座った状態になったときにおやつをあげ、褒めてあげます。何度か繰り返すことにより、おやつを目より上に持って行くだけですぐ座るようになります。
このすぐ座ることができるようになったら「スワレ」「オスワリ」と声をかけるようにします。
次に、おやつ回数を減らし、褒めてあげるだけにしていき、おやつがない時にも、「スワレ」が出来る子にしていきます。
注意としては、スワレの形になるまで諦めずに行い、形になってないのにおやつをあげない事です。
●「フセ」
この「フセ」がなかなか出来ない方も多いようですが、服従性を養い、落ち着かせるのに大変効果があります。
おやつ等、興味のある物を、鼻先より下に誘導して「フセ」の姿勢をとっていきますが、できない場合、手の平でおやつを隠すように地面に置いたりします。
犬は隠れたおやつを取ろうと足先を使ったり、鼻先を使ったりして「フセ」の形をとりやすくなります。
フセの形をとったらすぐ褒めてあげたり、おやつをあげたりします。すぐ体勢がとれるようになったり「フセ」と声をかけるようにし、教えていきます。
これも、その体勢がとれるまで根気よく頑張ることです。
●「マテ」
この「マテ」は、犬が自分の欲望を抑えてじっとさせることですが、我慢させることを教えることで犬を危険から守ることもできるし、すぐ落ち着かせることができ、人も犬も快適に暮らすことができるようになります。
「スワレ」から「マテ」「フセ」から「マテ」。
これらからトレーニングを始めます。
「マテ」は、「スワレ」をさせ、おやつを与える前に片方の手の平を鼻先にひろげて出し、「マテ」と指示します。
犬が動こうと前兆を見逃さないことがポイントです。
「マテ」の時間をだんだん長くし、次に待たせた状態で後ろを向き、その場から離れます。「ヨシ」の声で解除になります。
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さて、これでBossのしつけコラムは最終回となります。
お付き合い、ありがとうございました!
コラムを読んで頂いた方が、「しつけは可愛そう…」ではなく、人と犬とが共存する為に必要不可欠だ、という風に思っていただければ幸いです。
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改めて、最後まで読んで頂き、ありがとうございました!