すでにご支援をいただいた方にはお礼メールをしておりますが、改めて、2025年7月30日から9月26日まで実施していた、クラウドファンディング「高齢犬も高齢者も排除せず、人と犬が共に幸せに生きられる未来をつくる」プロジェクトにご支援いただいた方、応援いただき、シェアしてくださった皆様、まことにありがとうございました。

支援数は597件、支援金額は1,072,400円と、

600件にはあとわずか届かなかったものの、第一目標金額である500万円を大きく超え、目標の214%のご支援を頂きました

READYFORのご担当者様から、

「施設ではなく医療費の支援で1,000万超えは凄いこと」

……というお言葉を頂きましたが、それもこれも、DOG DUCAを応援して下さる皆様あってのことです。

本当にありがとうございました。

ご支援いただきました支援金について

詳細の明細は最終報告としてプロジェクト終了期限である2026年10月31日までにお知らせいたしますが、ひとまず現状のご報告をさせていただきます。

項目金額(円)
支援金額10,724,000
▲READYFOR手数料2,359,280
▲早期入金オプション165,000
▲メルマガ広告出稿110,000
▲LINE広告出稿110,000
▲Google広告出稿220,000
差し引き入金金額7,759,720

ご支援いただいた金額から、READYFORへの手数料や、詳しくは後述しますが、今回は【シニアドッグ・サポーター制度】を出来るだけ多くの方に知ってほしい!という想いで広告にも出稿したので、その分が差し引かれたものが、実際の入金金額になります。

活動資金がギリギリの状態でしたので、「早期入金オプション」を使い、10月初頭に入金いただいた支援金を早速、プロジェクト期間中に保護した子を含む、保護犬の治療費に充てさせていただきました。

保護犬セラン

とくに、プロジェクト期間中に保護したイタグレの保護犬セランは、膀胱結石2cmの石が3個、乳腺腫瘍、歯の抜歯、クッシングもグレーゾーンで、手術と3日間の入院で25万円以上もかかりました(3割引した上で)。

セランの手術、入院費用だけで266,057円かかりました(割引ありで)

セランは結石が出来やすい体質ということで、一生療法食となり、今後はその費用も継続してかかりますが、皆様からいただいたご支援のおかげで、健康に最大限配慮した生活を送らせることが出来ます

ここに来る子は、高齢であるとか持病があるとかで医療費がかかる子がほとんどです。

それでも、DOG DUCAでは、

「犬に罪はない」
「人間と同じ生命ある生き物である」
「ここに来たからにはここの家族である」

という考えから、先ずは、健康を取り戻します。

家庭犬と同水準の最大限の医療を提供することにしています。

しかしそれも、まさに皆様のご支援があってこそ、続けられること。

皆さまのご支援が早速、彼らを救う助けになりました


保護犬たちのために本当にありがとうございました。

残りのお金も大切に使わせて頂きます。

広告出稿について

READYFORでのクラウドファンディングは今回で3回になりますが、今回初めて「コンサルディングプラン」と「広告」を導入しました。

「あくまでも寄付は犬たちのために使いたい」と思って活動してきましたが、シニアドッグ・サポーター制度を日本中の人に知ってもらい、広まってほしい、という考えから、今回はREADYFORの担当者の方について頂き、ただ資金を集めるためだけではなく、多くの方に知っていただくために最後まで伴走していただくことになりました。

その分手数料も高くなりましたが、前回のプロジェクトよりも多くの方に僕たちの活動を知っていただき、支援も頂くことが出来ました。

また併せて、より多くの人の目に届くように、READYFOR経由でこのプロジェクトを広告出稿することにしました。

Google広告に使用したバナー

はじめは正直、「広告?」「犬のため以外の費用をかけるの?」という気持ちがないわけではありませんでしたが、結果から見ると、これまで以上に多くの方に僕たちの活動を知ってもらい、考えてもらう機会が増えたことを考えると、やってよかったなと思います。

それでも、まだまだ知らない人が多い、という現実があるので、今後も積極的にメディア露出して、シニアドッグ・サポーター制度や、その背景となる保護の最前線での出来事を伝える活動を続けていきます(メディア露出は無料なので)。

もし、メディア関係者の方にお知り合いの方がおられましたら、ぜひともご紹介いただければ幸いです。テレビ慣れしておりますので、いくらでも喋れます(笑)。

登録商標の出願

僕たちの考えとしては、【シニアドッグ・サポーター制度】が日本中に広まれば良い、「seniors for seniors(シニア・フォー・シニア)」という欧米での呼び名は日本に浸透しづらい、と考えているので、「シニアドッグサポーター」という名前を他の団体さんにも使ってほしいと思っています。

しかし、長年ペット業界にいると、動物たちを「商売の道具」としか考えていない人たちや、「保護犬ビジネス」を数多く見聞きしてきただけに、僕たちが望まない使われ方をされては、犬たちにとっても、今後の日本の動物愛護・動物福祉とっても良くないと考えました。

具体的には、メディアでも紹介されている「シニアドッグサポーター」という言葉を、僕たちの考える、「高齢者と高齢犬がお互い支え合い、幸せになる」取り組みではなく、単なる「高齢犬を高齢者に販売する」有料サービスや保護犬ビジネスに悪用されるのを防ぐため、そうなった時にこちらが、言えば使用の差し止めができるようにするために、弁理士さんにお願いして登録商標としておくことにし、その費用を今回の支援金から捻出することにしました。

あくまでも利益のためではなく悪用を防ぐための登録なので、「シニアドッグサポーター」という名称に込められた想いに共感して、キチンとされている団体さんが使用しても、こちらが特に権利を主張したり利用料を求めるといったことはありませんのでご安心ください。

出願が通るかわかりませんが、登録できたらまたお知らせさせていただきます。

谷口先生の来訪

プロジェクト終了後すぐの9/29に、国立研究開発法人 国立環境研究所の谷口先生がDOG DUCAに来訪されました。

谷口先生は、NHKの『あしたが変わるトリセツショー』や『知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?』などの番組中で、ワンちゃんと暮らした高齢者の方が認知症リスクを40%も低減させたという研究報告を元に、高齢者と高齢犬が支え合って暮らす効果、社会的意義をわかりやすく解説されていた偉い先生です。

その谷口先生が、番組を通じて知ったDOG DUCAのシニアドッグサポーターについて聞きたいということではるばる、茨城県のつくば市から名古屋までお越しくださいました。

人の健康について色々と勉強になる話も聞けました!
ちょうどトレーニング教室に来てた子がいたので見学いただきました

返礼品について

ただいま、制作中のものや発送準備中のものなどありますが、予定通り発送ができる手はずとなっております。今しばらくお待ちください。

また、ビデオメッセージの方は出来たら送らせていただきますので、そちらもお待ちくださいませ。語り出したら延々話しますので、長すぎないようにしたいと思います。

新しく保護した高齢犬

里親は増えませんが、保護する子は増える一方です。

この子は12歳のミックスですが、ずっとサークルの中に入れられており、12歳という年齢でどこからも保護を断られてDOG DUCAにやってきました。

この子は高齢犬ではありませんが、咬みつきがひどく、他の多数の団体で引き取りを断られ、はるばる新潟から車で6時間かけてやってきました。

ミニピンですがキリッとした顔つきの男の子で、ドーベルマンのヒカルを思い出します。

慣れた人には甘えるし、まだ若いとはいえ、すぐに里親に出せるというような状況ではないので、しばらくここでトレーニングの日々を送ることになりそうです。

保護犬たちの今

プロジェクトでご紹介させていただいた保護犬たちを中心に、今の元気な姿をご紹介します。

ウマが合うようで、仲良くしている高齢犬のセランと高齢犬メリリー
お盆に保護したラスター。奥はウルーズ
くつろぐスミル
もっとくつろぐジュニア。敷物の色の組み合わせがまるで王族…

僕たちの活動は、これからも続きます

僕たちは、保護頭数が何頭だとか、譲渡数が何頭だとか、数字を追いかけるのではなく、1頭1頭のワンちゃんたちと日々、全身全霊を賭けて向き合っています。

しかし、やはり高齢犬の保護犬は増え続け、里親に行ける子ばかりではないのが現実です。

医療費もケアの負担も増え続けます。
昨日も全部作業が終わったのが夜10時を過ぎていました。

それでも僕たちはこの活動をやめる気はありません。
僕たちが手をあげなければ、不幸な状態で暮らし続ける子が救われないからです。

しかしこれは、僕たちだけの力では実現不可能です。

これまでご支援いただいた方も含め、今回のプロジェクトでご支援を頂いた皆様のおかげで、まだ活動を続けることができそうです。本当に助かります。

それでも、保護する子が増え、出て行ける子が少ない現状、楽観的ではいられません。

シニアドッグ・サポーター制度も6年目に突入し、現在は、どうやって僕たちの想いに共感し、力を貸してくれる里親希望者さんを増やしていくかという課題と向き合う日々です。

広報についても、僕たちは何十人もボランティアを抱える大きな団体ではなく、クラウドファンディング中ではプロの手を借りながら活動報告を続けて来ましたが、普段はなかなか広報に力を入れることもできません。

僕たちの今後の活動は、DOG DUCAのホームページInstagram、僕のfacebookを中心にお知らせしていきますので、そちらを追いかけていただければ幸いです。

また、READYFORを通じて、シニアドッグ・サポーター制度を応援するマンスリー会員(継続寄付)も募集しております

「クラウドファンディングが終了してから知った」

「シニアドッグ・サポーター制度を応援したい」

という方がおられましたら、こちらでお力添えをいただければ幸いです。

最後に、本プロジェクトを最後まで応援して下さりありがとうございました。

今後とも、DOG DUCAおよび、保護犬たちの未来を応援していただけたら幸いです。

NPO法人DOG DUCA
代表理事 高橋忍