クラウドファンディングをはじめて1ヶ月、皆さんのご支援をいただきまして、プロジェクト目標金額の90%を超える事ができました! あと少し、がんばります!

この1ヶ月。飼育拒否も何件もありましたが、里親さんが見つかるなど嬉しいこともありました!

ここでも何件か紹介していますが、思い入れの強い子を紹介します。

保護したのは8月です。ひどい案件が2件続きました。

1件目は、会社の寮で生活していたが、旦那さんが亡くなってしまい、奥さんが生活保護を受けることになり、会社の寮を出て行かなくてはいけなくなった案件です。

保護しに部屋に入ったら、まさにゴミ屋敷!

これまで、数々そういったお宅から犬を保護してきたので、そうそう酷い状態でもひるみませんが、今回はかなり酷い! プレハブの寮でしたが、床のベニヤがブヨブヨになっており、ゴミだらけでまさに足の踏み場もなく、人が生活しているとは思えない匂いでした・・・犬にもあきらかにノミが目に見えるくらいビッシリ!

・・・このまま連れて帰ると、保護犬たちにも被害が拡大するので、一旦戻ってノミの薬を持ってきて投与して、薬が効いた翌日にもう一度保護することに。

ここから保護してきた犬はペキニーズとトイプードル。

トイプーの方は、飼い主さんにやられたのか、マズルがもげた状態で、生活に支障はない状態でしたが、見た目が痛々しい・・・。

そのため、ペキニーズの方は里親さんが比較的すぐ見つかりましたが、なかなかこのトイプーの方は里親さんが見つからず・・・性格はとても人なつっこく、子どもから大人まで誰にでも甘える、とっても飼いやすい、いい子なんですが、やはり、見た目なんでしょうか・・・。そんな困難にもめげないよう、名前は「ホープ(HOPE)」にしました。

2件目は、旦那さんが単身赴任で留守がちで、残された奥さんがアルコール中毒で亡くなった案件です。

こちらも残された犬がおり、一頭がプロジェクトページでも紹介した、理想体重が3.5kgなのに、2kgしかなかった、ビションフリーゼのMIX、タク。

もう一頭は、そのお父さんのビションフリーゼ、クレールです。

クレールの方も、毛がフサフサですが、触るとガリガリで、二頭とも栄養失調状態で、毎日ご飯を与えてもらっていなかったのでしょう。食べ物に対してはとても敏感です。

どの子も性格はとてもよいのですが、このような状態なので、まずは栄養価の高いフードを与えながら、里子にいけるように面倒を見ていきました。まだまだタクの方は、栄養が足りなくて毛も抜けていた状態から徐々に回復している段階ですが、クレールは最近、「そろそろ・・・」という状態に回復したのはよかったです。

どちらの案件も、第三者からの、「飼育拒否で飼えなくなった。なんとかしたい」という相談からの保護でした。

愛犬家の方には、愛護センターがひどい環境に思えるかも知れませんが、センターならご飯も出て掃除もしてくれます。最低限かもしれなくても、生命(いのち)をつなぐ努力はしてくれます。

ですが、実際の保護現場では、それより劣悪なケースは珍しくありません。

ご飯も与えられない、ウンチやオシッコをしても掃除がされない・・・それだけでなく、叩かれていたりすることもあります。とても、生命を大切にしているとは言えない環境です

こういう子たちは、生まれたときからこの環境が当たり前で、それ以外の世界のことを知りません。

この子たちに、もっと幸せに暮らせることを伝えてあげたい、なんとか、この子たちを幸せにしたいと思える里親さんのところに行ってほしい・・・それが僕たちの願いです。

そして先日、1年半くらい前に、ここで保護したミニチュアダックスのラックを迎え入れてくれた里親さんが尋ねてきてくれました。
なんでも、結婚を機に家を建てるのと、旦那さんも犬が好きと言うことで、ラックに兄弟をと、また保護犬を迎え入れたいとのことでした。

実は前回保護いただいたダックスのラックは、推定6、7歳。さらに保護したときから両目が見えない犬でしたが、喜んで迎え入れてくれた里親さんで、この方なら安心です。

ダックスと一緒に遊べそうな子といえば・・・そう、ホープとクレール!(タクはまだ体重を増やしてる段階です)

すぐに逢わせてみたのですが、「めちゃかわいい!!」と、家も広いとのことで、二頭とも連れて行くことに! かなり急な展開でしたが、ホープとクレールには良かったと思います。

とくにホープは、性格はいいけど見た目で断られることも多かったので心配していただけに、いい里親さんと出逢えたことにホッとしています。

仕事も在宅でWebデザイナ−?をされているようで、寂しい思いをすることもないですし、送ってくれたメールには、ラックと打ち解けて眠る姿も!

8月からの2ヶ月間、ここで暮らしていたので、急にいなくなってさみしい気持ちもありますが、それでも犬たちが幸せになってくれるのが一番。

とはいえ、まだまだ同じように不幸な子が次から次へと保護していますから、感傷にひたってもいられません!