犬の出産!

女の子の生理は普通半年に1度の年2回きます。
生理が始まり12日目から15日目くらいが排卵になり、この間に交尾をすることで赤ちゃんができます!

赤ちゃんが多頭になることで小さく出産し安産で産まれるよう、生理中に2回交配することが通常です!

ドッグショーに出て、チャンピオンを目的に、一種類だけの犬種を行うブリーダーさんは、その犬種の持つ、骨格、カラー、耳、鼻、マズルなど本来あるべきものを次世代に残すことを目的にしています!
母体の健康管理からしても年に1度の交配しかしません!
しかし、儲けを目的にするブリーダーは!
多頭赤ちゃんが出来ることも、目的は儲けになります!
お母さんの欠点を補うためにお父さんを選ぶのではなく、売れる為の、小さく、可愛く、人気の容姿にするこを目的にします!
犬は先祖3代の遺伝があります!
おだやかで、健康な赤ちゃんを出産する為には、血統書を確認し、適切な相手選びが必要なのです。
ダックスフンドのように毛のカラーの種類が沢山ある犬種は、色素などの知識も必要になるのです!
知識なく、交配してしまえば奇形児、脳障害、神経障害などの赤ちゃんを産ませてしまうことも多くなるのです!

交配が終わり、2週間目くらいには食欲が落ちたり、イライラしたり、嘔吐したりする、つわりが始まります!

そして1ヶ月くらいから少しずつお腹が大きくなり始めます!
この時にエコーをあてると、赤ちゃんが居るか居ないかがわかりますが、何頭かの当たる確立は70%といわれます!
みるみる大きくなっていき、交尾から57日目くらいにレントゲンをとり、出産の60日目までの成長をプラスしお母さんの骨盤の大きさに対し赤ちゃんの頭の大きさは大丈夫かと頭数を把握し自然分娩でいけるか?帝王切開をしなくてはいけないかなどサポートに入ります!

出産前には通常体温から1度低くなります。
出産前には体温測定を毎日おこなうのです!
1度低くなってから24時間以内には陣痛が始まるのです!
カリカリ、痛みから穴を掘るような行動をするようになりソワソワと動いては、止まり、またカリカリしたりと、命の誕生にドキドキする時です!
ここでの問題は
陣痛が弱かったら。
陣痛が始まり一時間たっても赤ちゃんが産まれない!
陣痛が弱かったりすることもあり、病院で陣痛促進剤の注射が必要なこともあるし、赤ちゃんが逆子で骨盤が通れないこともあります!
この時には、袋にまだ赤ちゃんが入っていれば、落ち着いて、タオルで滑らないように赤ちゃんを、お母さんの吐く呼吸に合わせ、お腹の方に少しずつ引っ張ってあげなくてはいけません!

3頭いれば3回の陣痛、一時間以内に繰り返し、大変な大変な出産をすることになるのです!

逆子は半分くらいありますし、痛みから力むことに耐えられないこともあります!
袋が破れてしまったりすることもあります!
トラブルは何が起こるか分かりませんが、トラブルが起きたときに、どう対処したらいいかくらいの知識のある方のみ赤ちゃんの出産をしてほしいです!
犬の出産は安産ではないことが多いのです!

産まれたらお母さんが袋を破り、ヘソの緒を噛みきりペロペロ嘗めて羊水を拭き取り体温を上げて赤ちゃんが呼吸を始め、オギャアと泣くことまで出来るお母さんもいますが、お母さんのお母さんが飼育拒否した子であったり、飼い主さんが人間扱いしてしまったお母さんだと世話ができないことも少なくありません!
その時には人が代わりを行うのです!、タオルで持ち、羊水を拭き取り、ドライヤーで体温を上げながらヘソの緒を糸で縛りハサミで切り、心臓をマッサージし上から下に振り落としたりし鼻に溜まっている羊水を出してあげる必要がある時もあります。
泣くことができ呼吸するまで手を尽くさないといけません!

そして大切な初乳を飲ませます!お母さんの初乳には抵抗力、免疫力を高めるものが沢山!
ここでも問題がお母さんのお乳が出ない!
タオルを温めマッサージしたりしてお乳が出るようにします
赤ちゃんの吸う力が弱いこともあります!
赤ちゃんが吸うことで母性本能も強くなりお乳も沢山でるようになるのです
赤ちゃんが十分にお乳を飲むことがでかなければ、ヤギミルクなど良いミルクを注射器で哺乳してあげないといけないのです!二時間おきくらいに!

これだけでも一つの命の尊さがわかっていただけたと思いますが、お母さんは命懸けなんです!

簡単ではありません!
病院ではトラブルが発生した時や帝王切開しか行ないません!
お母さんが育児放棄することもあります。哺乳が必要な時も病院はやってくれません

実際に出産をさせたものの哺乳や世話が必要になった人が病院に来て「仕事でやってあげられないから代わりにやってくれない!」と申し付ける人も中には居るようです。

人が飼育拒否し殺処分される動物に対する動物愛護の意識が高まりつつありますが、飼い主さんと出会う前に命を落としている子が、飼育拒否をされる子よりも多く居るのです!
売れ残った子を冷蔵庫、冷凍庫で殺してしまうこと!など、飼い主さんに渡る前に闇夜の中で殺処分が行われていることも考えてみてください!

今回保護した日に産まれたチワワの赤ちゃん!
お母さんの名前はエンジェルにしました!

お乳が出ない、乳腺が炎症、赤ちゃんの吸い付く力が弱い、女の子は産まれた時の体重が85グラムしかなく心臓が止まりかけたことが2回もありました!
体温を絶対に下げないよう、マッサージしたり哺乳をまめにしたりし必死に命を守りました!

産まれて二週間!
体重の多い順に目もあきました!
体重も300グラムを越えて、一番小さい赤ちゃんもミルクの飲みっぷりも良くなり、すくすくと育っています!

保護することが1日遅れていたら、この命は無かったかもしれません。来るのを待っていたのかもしれませんが‼
動物愛護には、まだまだ課題が山積みです!
赤ちゃんの誕生から、厳しい罰則、規律の法的改善が必要ですし、犬を飼う飼い主さんがもっともっと正しい知識を沢山持つことも必要です!

愛犬デュッカと出会ってから、ブリーダーや犬の繁殖についても、犬の愛護活動をしていく上で必要な知識だと思い、デュッカが産まれたブリーダーさんの元を訪れ犬の出産も勉強させてもらいました。
逆子の時には、どう対応するのか?心臓マッサージの仕方、産まれて確認をするところ、エコーの見方、頭部の大きさの確認、哺乳の方法や注意すべき点、臍の緒の処置の仕方。

仔犬が産まれることが、母犬にとっても、どれだけ大変なことか。
たくさんのことを学びました。
今回の出産には、当時の経験がとても生かされ救うことも出来ました!!

これらのことにもDUCAは目を向け、数字上だけの殺処分ゼロではなく真の動物愛護になるよう走り続けて行きます‼