アパートの一室に置き去りにされていたポッキー。
保護をして7年経ちました。
酷い環境で暮らしていた為、歯もボロボロで歯茎も腐り、後ろ足も関節が既に固まり始めていました。

歳を重ねるごとに足の関節も悪化していき、倒れることも増えました。

6月中旬に怪我をし、病院に行った事がきっかけで右足の付け根に「床擦れ」が起きていることが分かりました。

それまで「皮膚が固くなっている?」と思うだけで、床擦れとは気が付かず…
バリカンで固くなっていた皮膚の辺りの毛を刈ると、ゴソッと取れ皮膚は穴の空いた状態に…

ここまでなるまでに気が付いてあげられなかった事に後悔しました。
あっという間に床擦れは悪化。
穴が空いて痛々しい状態になり毎日包帯交換と消毒。

包帯でグルグルなので自立も出来ない為、介護が始まりました。

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一週間で反対の左側も酷い床擦れに…

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メロディが側で寝ています♪
ポッキーの使っているクッションが欲しくて…ですが(笑)それでもポッキーが寂しくなくて良いです( *´︶`*)

ご飯は変わらず、しっかり食べていたのに栄養が行き届かなかった…
栄養素の問題か?内科的病因か…

どちらにしろ防げなかったことに後悔と反省と「ごめんね」とポッキーに何度も思いました。

床擦れが始まると急に痴呆も始まりました。

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いつも一緒に居て、唯一メイが遊びに誘っていたポッキー。
ポッキーの変化に匂いをかいでまわり状況を観察していました。

ポッキーは排泄すると鳴いて知らせてくれたり、約二時間おきに、一方へずっと首を回し続け鳴き続けました。口元があたるお腹の辺りは毎日ヨダレでベタベタに。

何かに頭を打ったりしてはいけないと毛布やクッションで回りを囲いましたが、上半身だけは力が強く暴れ続け、クッションで頭部を擦り、傷ができたり…首にも傷が…防御するはずの布で傷を負わせてしまいました。毎日試行錯誤で、とにかく負担が少なくなればと試しました。

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補助で立たせると歩く事が出来たので、気持ちを切り替えようとして立たせても、ひたすら左回転するだけ…

痛いのか?苦しいのか?何がしたいのか?どうして欲しいのか…?
全く分からず、体勢を変えてあげたり撫でたりとポッキーが眠るまで30分~1時間付き合いました。

「これ以上回らないよ?」という限界まできても、ひたすらキュンキュン鳴きながら首を曲げ続け、前足をバタつかせている姿を見て、何もしてあげられないし解ってあげられず辛く感じました…

でもゴハンは毎日しっかり食べる姿で「ポッキーが生きることを望んでいる」と、とにかく毎日傷が早く塞がるように、また立てるようになるようにと1時間おきに寝る体勢の変更や栄養補給、補助で立たせること…行いました。

7月15日
奇跡的に床擦れが1ヶ所残し、他はほぼ完治!
毎日の通院だったのも、1週間後の通院に変更に。

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7月16日
自身が体調を悪くして深夜の介護の記憶が曖昧に…。
それが、きっかけになったのかポッキーのゴハンの食べが弱くなってきた気がしました。

7月18日
食べが悪くなり、今までガツガツ食べていたのに残すように…

7月20日
更に食べる量が減り、声も元気が無くなってきた。

7月21日
水もゴハンも自力では難しい状態に。
シリンジでの強制を始めました。
顔も上げられなかったので砂糖水を少しあげ、顔は持ち上げられるまで回復。

7月22日
診察の結果、眼の反射も悪いとの事で点滴とステロイドを注射。
痴呆だと思われた行動も食欲低下も脳の異常が原因の可能性があるとのこと。
ただ痙攣など発作を起こしていないので断定できず、ステロイドで経過観察することに。

4時間おきに、ゴハンと水を強制方法で。
飲み込む力が残って本当に救いでした。

ステロイドを打っても、回復の兆候もなく効果が無いかもしれない。

7月23日
点滴と注射を今日も打ちましたが変化なし…。

とにかく回復してほしいのと、自分が見てあげられなかった時があったせいかもと後悔で必死でした。

何となく意識がある時には、少しだけ強制を行ない、強引な方法に「ごめんね」と思いつつ「でも、またゴハン食べられるようになって!」の思いで食べさせました。

眼も窪み始め…

覚悟をしないといけない日が近いかもしれないと感じました。
鳴く声も、ほとんど出ず動かない状態。

7月24日
飲み込みも悪くなり始めました。

もっと、してあげられた事があったと後悔ばかり浮かびました。

そんな中、夕方頃から水を自力で飲めるように。

夜、掃除が終わる頃に何か欲しい時に鳴いていた訴えるようなポッキーのキューンキューンが久しぶりに、かすかに聞こえ…
「もしかして!?」と流動食と缶詰を混ぜて口元に持っていくと
自力で食べました‼

奇跡!( *´︶`*)

深夜にも食べさせると自力で食べました‼

過去にも介護した保護ワンコの中に「やっと、また食べてくれた!」と喜んだ次の日に、容態が悪化し、そのままお別れの日になった子がいます。
ゴハンが大好きな子だったので最期に食べる姿を頑張って見せてくれたのか…
最期に頑張ったのか…

ポッキーも、もしかして?という思いがありました。

7月25日
今日も自力でゴハンも水も飲めるように‼

ただ、ここ数日の栄養状態のせいで右肘に床擦れが始まりました。

それでも、ゴハンは食べてくれており、以前のように左にひたすら捻る行動も鳴く声も出てきています。

アニマルコミユニケーターの荒木さんにポッキーのことを先日お聞きしました。

弱っていくポッキーの姿、自身が体調を悪くしたせいで弱まるのを早めてしまったのではないか?
ポッキーに何かしてあげられることは、ないか?

ポッキーは
「もう満足しているから何も望んでないよ」
「仕事中、側に居られない時は頭の片隅で気に掛けてくれるだけで良い。触りたい時に触ってくれたら良い」
「発作の様な行動をしている時は自分でも分からないから痛くもない」
お話を聞いて、何だか気持ちが軽くなりました( *´︶`*)

ポッキーは
「最期の日を分かっているから、その日まで頑張るから」
そう話したそうです。
このお話を聞いた翌日からゴハンを食べ始めました。

今までの経験上、正直長く一緒に居られないことは解ります。

それでも最期の日まで、出来ることをしてあげたい、側に居られる時は側に居てあげたい。

ゴハンを食べることは、ポッキーが「生きたい」と望んでいると思うから。

誕生日も年齢も分からないポッキー。

きっと最近のポッキーは眼も合わないから、意識がしっかりしていないけれど…
DUCAに来たことがポッキーにとって幸せだったなら良いなと思います。

明日もゴハン食べてくれると良いな★

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