皆さまにご協力、ご支援いただいたクラウドファンディングの挑戦が終了しました。
結果、目標を大きく上回るご支援をいただき、感謝しかありません。
いただいた支援は、当初の予定どおり屋根の修理費、外壁の修理費に充て、目標金額より上回ったご支援は、2階の改修費に充てていきます。
しかし、喜んでいたのもつかの間。
今度は、飼っていた犬がうるさく、アパートを追い出されそうになるからと、12頭を保護して欲しいという飼育拒否の依頼がありました。
去勢・避妊をしておらず、次々と生まれてしまったようで、いずれも若い子ですが、近親交配による、心臓疾患などの先天性の疾患がないかが心配です。
でも・・・犬に罪はありません。
12頭の保護は、簡単ではありません、避妊・去勢手術だけで軽く20万円を超えますし、おそらくなにもワクチンなどもしていないでしょうから、その費用、血液検査なども必要です。
飼い主の方と話していても、去勢・避妊しなかった理由は「特にないけど〜」と軽い感じで、悪いと感じてる様子もありません。何もしていないことは明白です。
もっと驚いたのが、犬の他に猫までおり、50頭以上いたことです・・・。
猫は、人や犬と違い、交尾すれば100%妊娠する、極めて繁殖力が高い生き物です。だから、避妊・去勢しないでいると、あっという間に増えます。それが、犬よりも猫の殺処分ゼロが難しい理由のひとつです(名古屋市でも、犬は殺処分ゼロですが、猫はゼロじゃありません)。
今、スマホで簡単に調べられるのに、そういった事実を知ろうともせず、何もせずに賃貸物件で飼い続け、いざ増えすぎて「追い出されたら困る」なんて、身勝手を通り越して、怒りさえ覚えます。
去勢・避妊が「かわいそう」とか「お金がかかるから」とかでやらない人は多いですが、あくまで犬や猫は人間ではなく動物です。放っておけば交尾しますし、一度に何頭も産むのです。
そういったことを意識しない人が飼えること自体をなんとかしなければ、永遠にイタチごっこです。
犬だろうが猫だろうが他の動物だろうが、生命ある生き物を飼うということには、責任が伴います。お金もかかります。勉強もしなければなりません。
こういうことができない飼う資格がない人が、飼育拒否を引き起こします。
そして、その結果、不幸になるのはその小さな生命たちです。
救っても救っても、ゴミを捨てるかのように生命を捨てる人は減りません。
ですが、僕たちにできることは、目の前の生命を救っていくこと。
僕たちスタッフは、いつも、そのことにジレンマを感じています。
ですが、この、クラウドファンディングを通して、問題提起をしたり、僕たちの活動を多くの方に知ってもらうことで、想像していた以上にたくさんの、力強い声援、暖かい応援の言葉をいただくことができました。
なんとかしたいと持ってるのは、僕たちだけじゃない!ということが、本当によくわかりました。これは、僕たちの強いエネルギーになっていきます。
まだまだこういった保護活動がなくなることはありません。
「かわいそう」だけの動物愛護じゃなく、「人と犬とのよりよい共存できる社会」を作るための、真の動物愛護のために、これからも僕たちに力を貸していただければ幸いです。