先日の台風にて続いて屋根、壁と破壊されてしまいました…
そこで保護活動を続けていく為にも、下記のサイトにてクラウドファンディングを始めました。
皆様のご協力をお願い致します(U´・ェ・)

DOG DUCAのクラウドファンディングページです。

目標金額
1,450,000円

購入型
All or Nothing
このプロジェクトはAll or nothing形式です。10月31日(水)午後11:00までに、1,450,000円以上集まった場合に成立となります。

NPO法人 DOG DUCAでは、「犬の殺処分ゼロ」のための保護活動はもちろん、その根本的解決のため、全国から来るしつけ相談へのアドバイスや犬へのトレーニング、出張しつけ教室や講演などの啓発活動をしたりと、「捨てない飼い主づくり」にも力を入れております。

――― 保護活動のルーツにあるもの ―――

犬が社会性を身に付けられる場所として「わんわん保育園 DUCA」というお店をオープンしました。
と同時に、この世界へ導いてくれたデュッカにもらった恩を返したい!という想いを強く持つようになりました。

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――― 保護犬第一号は、凶暴な・・・子犬? ―――

トレーナーとして駆け出しの頃、「凶暴ですぐ咬みつくから何とかしてほしい」と相談を受け、お客さんのお宅に伺ったところ、そこにいたのは、凶暴どころか壁際でおびえるミニチュアダックスの子犬・・・
飼い主さんが「しつけ」と称して叩いているのは明白でした。防衛本能で、咬みついていたのです。

当時、未熟なトレーナーだった僕は、何よりもまず、「この人は飼える人じゃない!」と思って、すぐに、引き取らせてほしいとお願いしました。

そこで飼い主さんに言われたのが「タダじゃイヤだから、買った時の金額を払ったらいいよ」との一言。

まだ借金があった身分ですが、悩むことはありませんでした。お金はがんばって稼げばいいけど、この命を救えるのは“今”しかないのです。お金を払って、すぐに連れて帰ってきました。

その時に保護した まつり。17年経った今でもDUCAで幸せに暮らしています!

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――動物愛護センターから、殺処分犬を連れだす! ――

それからも不幸な犬を何頭も保護していましたが、殺処分の現状をなんとかしたいという想いから、名古屋市動物愛護センターにたびたび直談判しに。
しかし、いくら「面倒見るから引き取らせてほしい」とお願いしても、「私たちも好き好んで殺処分してるわけじゃない。規則だから仕方ないんだ…」と断られる日々。僕はついにガマンの限界で、「何の罪もない犬が、人間の都合で殺されるなんておかしい!」と、座り込みを敢行。

結果、常々同じ気持ちだったセンター長も「ならば」と、ガンだらけで殺処分が決まっていたマルチーズを引き取らせてくれました。

ガンだらけなのですぐ病院で手術することになりましたが、無事に手術は成功し、それから5年間も幸せに生きることができました。

その「前例」が出来たため、その後は次から次へ引き出すことができるようになり、翌年の2011年には、名古屋市に「譲渡ボランティア制度」ができ、僕たちの活動もNPO化。今は犬猫合わせて33団体で、この制度を支えています。

ここ、DOG DUCAでは、「吠える・噛みつく」等、一般のボランティアさんでは難しい犬を中心に引き取り、トレーニングをした上で、里親さんに譲渡しています。

――「殺処分寸前」から一転、「殺処分ゼロ」に!――

それでも依然、「殺処分ゼロ」は果たせないまま・・・
そんな時、DOG DUCAのある名古屋で、「ドーベルマンが次々と咬みつく」という事件が発生。

そのドーベルマンは、あわや「殺処分か?」というところまでいきましたが、僕は「怖くて咬んだだけで、ちゃんとしたトレーニングをすれば大丈夫!」と引き取りに手を挙げました。

体重が50kgもある成犬だったにもかかわらず、社会性がなく、臆病さはなかなか抜けませんでしたが、僕たちは、「未来が光り輝くように」と名づけたこの、ヒカル と真剣に向き合い続け、信頼関係を築き、心のリハビリをしていくことで、今は、とてもおだやかに暮らすことができるようになりました!

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僕自身も、ヒカルに教えられることが多くありました(photo by 東海テレビ)

また、このことがきっかけで名古屋市の動物愛護の流れが加速し、ついにこの年、名古屋市では「犬の殺処分ゼロ」を実現したのです!!(現在も継続中)

――それでも次から次へと、全国から不幸な犬が・・・――

今、ここの活動がTVやネット等で紹介されていることもあり、

「飼えないからなんとかしてほしい」

「他のところに相談したが、断られた」

「地元のセンターでは殺処分されると言われたから」

というような相談が、それこそ全国から、毎日のようにあります。

僕はこれまで、「問題犬」とレッテルを貼られ、他の所でさじを投げられた犬たちのトレーニングをしましたが、人間が「犬との正しい接し方」学び、犬と真剣に向き合い、犬の気持ちを尊重して信頼関係を築けば、どんな犬でも人間と暮らせることを学びました。もちろん、体罰は必要ありません。

その経験をもとに、アドバイスや、しつけ教室、併設する犬の保育園での社会性トレーニングなど、問題を抱えた犬が、社会性を身に付けられるよう支援もしています。ですが、それでも捨てる人は後を絶ちません。

「よく生きてたな」と思うような劣悪な環境で生活してきた犬もいます。

7年前に保護したダックスは、飼い主がいなくなった部屋で2か月間、エサがない環境で、自分の糞尿で食いつないでいました。命は助かったものの、その影響で口の中が腐り、歯もなければ、頬に穴が開いているような状態でした。 

つい最近も、激しい栄養失調状態で、骨格から3.5kgくらいがベストなのに2kgしかないMIX犬を保護しました。それに最近は、悲しいことに、老犬・病犬の飼育放棄が本当に増えてきました。長年一緒に暮らしてきて、「なぜ?」という想いです。

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左は皮膚病があって保護したダックス。右が栄養失調だったMIX

DOG DUCAには、里親への譲渡もしていますが、このような犬が次から次へとやってくるので、常時20~30頭がここで暮らしています。

ここでようやく本題となりますが、今回、このプロジェクトで皆様に支援いただきたいのは、NPO法人 DOG DUCA(と、わんわん保育園DUCA)の建物の修理代です。

僕たちが活動の中で重視しているのは、「単なる保護」ではなく、「人と犬が幸せに暮らせるようにすること」です。

だから、「保護したけどケージに入れっぱなし」ということはせず、その子その子の心の状態や、その犬の性格や、犬同士の相性を加味しながら、複数のスペースを用意し、その子その子にあったケアを行なっています。そうすることで、犬の心が落ち着き、社会性を身につけ、問題なく人と暮らせる準備ができるのです。

逆に、そこを疎かにすると、譲渡してもまた飼育放棄されてしまう犬を生むことも現実にはあり、ここにもたくさん連れてこられていました。

だからここでは、保護犬も、保育園の通園犬も、一緒になって遊ばせることも多くあります。犬は社会的動物ですので、こういうことがとても大事なのです。人間が暴力で「支配」するなんて、もってのほかです。犬と接し、人と接し、そこでの正しい接し方を学ばせてあげる努力が必要なのです。

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2Fのトレーニングルーム。名古屋の市街地ですが、かなり広いスペースを確保しています。

―台風で屋根の一部が破損! ひどい雨漏り!―

しかし、そんな犬たちにとっての理想的な環境でも、災害は容赦がありません!

築30年ほど経つ倉庫を改装した古い物件ということもありますが、先日の台風で、トタン屋根がはがされてしまったのです!!

幸い、近所の方に大きなご迷惑をおかけすることはありませんでしたが、消防車が出動するくらいひどく、屋根が完全にめくれてしまっています。

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残ったのはボロボロのベニヤ板があるだけで、実際、次の台風が来た時の雨で、激しく雨漏りしてしまいました。

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ただでさえ悲惨な環境から保護してきたこのコたちに、これ以上悲惨な目にあってほしくない!!

ですから、すぐに業者さんに来てもらい屋根を先に修理をしてもらいましたが、日々の活動費の捻出で精一杯です!
NPO法人 DOG DUCAは、「多頭飼育崩壊」とならないように、一般の方の寄付だけでなく、併設する「わんわん保育園 DUCA」「トリミングサロン DUCA」の売り上げの一部(と僕の給料の一部)を、NPOの方に寄付する形でなんとか、「崩壊しない保護活動」を続けています。
ですが、ここに連れてこられる犬は、「噛みつく」「吠える」他、「病気がある」「歳をとっている」等、他で断られたり、病院に一度も行ったことがないような状態の悪い犬も多いので、

健康診断
狂犬病予防注射
ワクチン接種
ノミダニ・フィラリア予防接種
去勢・避妊手術
をするために、毎回、保護犬1頭ごとに数万円の出費がかかります。

さらに、毎日のフードはもちろん、病気があればその治療費や薬代も必要です。とくに、トレーニングやリハビリに時間がかかれば、その分がさらにかかり、病院代だけで年間200万円は必要になります。

また、病気予防のためにも、スタッフによるシャンプーやトリミングも行なっています。

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長いことシャンプーもされず毛が全部固まってしまっていたトイプードル

避妊・去勢しておらず飼育崩壊した家庭から保護した時に妊娠が発覚し、DUCAで生まれた子たちもいましたので、産後のケア、ミルクやりなどをすることもあります。
最初は母乳の出も悪く、スタッフが2時間おきにミルクを与えていましたが、なんとか出るように!

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――「ここに来てよかった」を感じてもらいたい――

また、高齢犬や病気のある犬は、なかなか譲渡が難しく、ずっとここにいることもあります。

それでも彼らは僕たちにとっては家族と一緒。病気になっても最後まで介護を行ない、亡くなった後もきちんとした葬儀を行なって天国に送り出しています。

今までひどい環境だったのならなおさら、「幸せ」を感じて暮らしてほしいのです。

だからここでは、安易な譲渡も行わず、その子が幸せになれる里親さんが来るまで長いこと待つこともあります。

しかしその反面、手間もお金がかかることが多く、正直ギリギリでやっています。それでも、小さくても懸命に生きる「命」のためですから、その費用を惜しいとは思いません。

ですが、今回のように、災害による突発の費用が発生してしまうと、保護犬たちにかかる費用が捻出できなくなり、こういった活動が停滞してしまうことを避けたいのが正直なところです。

そこで、本プロジェクトを立ち上げ、皆さまに、台風によって破壊された修理費用を、ご支援いただきたいと考えたのです。

活動を続ける社会的意義
~殺処分ゼロのその先~

ここ名古屋で実現してきたように、「殺処分ゼロ」は不可能ではありません。

ですが、その先に待っているのは、我々を含めギリギリで運営している動物愛護団体に依存した、数字上の「殺処分ゼロ」です。

どの愛護団体も、基本的に「ボランティア」で活動していますが、現実問題、ボランティア精神だけでは続かず、最近はメディアでも取りあげられるように、シェルターの崩壊が出始めました。

愛護団体の活動が止まれば「殺処分ゼロ」が達成できないのが、今の、この国の現実です。だから我々は、立ち止まるワケにはいきません。

なぜなら、あまりにも「命を軽視」したことがまだまだ多すぎるからです!

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にわかに信じられませんが「しつけはムリな凶暴犬」と言われたという理由で飼育拒否されたチワワのスター。今は小2の娘にもなつきます!

NPO法人 DOG DUCAでは、今、次から次へとくる飼育拒否の相談に対し、まず、「犬との正しい接し方」のアドバイスを行なっています。

それは、愛護団体に依存する「殺処分ゼロ」も大事ですが、根本的な原因である「捨てない飼い主を育てる」ことが重要だからです。

虐待目的で犬を飼う人なんていませんから、ペットショップで買った人も、「かわいそうだから」で保護した人も、最初は「愛情」を持っていたはずです。それがいつしか無くなってしまい、結果、飼育放棄してしまう・・・そんなケースをたくさん見てきました。

でも、「問題犬」と言われた犬でも、正しい飼い方を知れば、捨てることなんてなくなります。それは、これまで何百頭ものそういった「レッテル」を貼られた犬を、社会復帰させて来たから言えることです。

(もちろん、飼い主に「飼う資格」がない場合はすぐさま保護していますが)

――犬とのハッピーライフが殺処分をなくす!――

犬を飼うのに「愛情」が必要なのはもちろんですが、それよりも大切なことがあります。それは、犬と暮らすことで、犬だけでなく、人も、幸せになることです。

ここで保護した犬たちは、いわゆる劣悪な環境下から保護した犬もいますが、それとは全く逆で、とても愛情を注がれていたけど、飼い主さんが亡くなったため、保護した犬も来ます。

ここでは、どんな犬でも、より幸せになれるように願い、トレーニングが必要であればトレーニングを、治療が必要であれば治療を、心のケアが必要であれば心のケアをするなどした上で、犬に合わせて里親さんに譲渡しています。

そうすることが、その犬にとっての幸せにつながりますし、新しい飼い主さんと幸せに暮らすことにもつながるからです。

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「子ども代わりに」飼ったものの、「子どもが出来たから」飼育放棄されたボーダー・コリー。毎日遊んでくれる新しい里親さんの元で幸せに!!(利用者のインタビュー写真 photo by docdog)

保護活動・愛護活動というと、「殺処分ゼロ」ばかりがフォーカスされがちですが、保護したあと、その犬たちが本当の意味で救われるかの方が大切だと、僕らは考えています。

実際、昨今の保護犬ブームで、「保護犬を選ぶ人」が増えましたが、ここに、「飼えなくなった」と持ち込む人は跡を絶ちません。「救う」ことが目的になって、家族であるはずの、目の前の犬と幸せになることを忘れてしまっているのです。

だから、僕たちの目標は、「殺処分ゼロ」を超えた、「人も犬も幸せになる社会」を作ることなんです。

人のために犬が犠牲になってもいけないし、犬のために人が犠牲になってもいけない。どちらもハッピーになれるようにすることが、結果、飼育放棄=殺処分減少に繋がるのではないかと考えています。

保護活動はまだまだ必要なことではありますが、DOG DUCAではそれだけに留まらず、さまざまな面から、「人と犬とのよりよい共存」のために、今後も活動していきます。

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スタッフたちと。ここは人と犬がともに幸せを感じられる場所――だから、守り続けていきたい。

今回、プロジェクトで集まったお金は、手数料やリターン品などにかかる経費等を除き、施設の修理費用に充てさせていただき、これまでの活動を継続していきたいと考えております。

なお、目標金額を上回ってご支援を頂いた金額につきましては、NPO法人 DOG DUCAの活動費(ワンちゃんたちの病院代や食事代)に充てさせていただきます。

どうか、我々の活動へのご支援を、よろしくお願いいたします。

リターン

どうしても日々の活動があり、十分なリターン商品をご用意することはできませんが、ドッググッズデザイナーでもある代表が心を込めてお作りしたものをご用意させていただきました。
詳細はreadyforさんサイトにて、ご確認をお願い致します。

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インスタグラム:@dog_duca

紹介記事
飼育放棄犬たちを救う「最後の砦」 by dogdoc
動物福祉最前線インタビュー by ノミダニフィラリア.com
メディア出演(順不同)

テレビ(特集):東海テレビドキュメンタリー『悪い犬』、フジテレビ『グッディ!』
テレビ(報道):NHK、中部日本放送(CBC)、テレビ愛知、名古屋テレビ、グリーンシティケーブルテレビ
新聞:朝日新聞、中日新聞、中部経済新聞