「メイ」
我が家の子として保護したシュナウザーの男の子です。
あれから12年生活を共にしてきましたが、二週間程前の15才を迎えた頃に食欲が無くなり体調に異変が。
病院での検査をしたところ、肝臓の数値が高い、急性膵炎が判明しました。当初は立つことすら出来ず水も飲まず何も食べない状態でした。食べ物をあれこれ試行錯誤したりして何とか食べられるまでになりましたが固形物は食べられません。ここ1週間くらいは自力で立つことが出来なくなり、呼ぶ鳴き声か目線で「立ちたい」の意思を感じた時に立たせてあげています。そうするとオシッコかお水を飲みます。今は一緒に寝て深夜も変化に気が付けるようにしています。ただ固形物が食べられなくなっているので体力も低下しています。なので毎日点滴になっています。
長文になりますが「メイ」を保護する出会いは
メイがDOGDUCAの家族の一員として仲間入りしたのは、メイが3歳8ヶ月の時でした。
生まれ持った性格からなのか、何かの拍子に噛みつく行動が出てしまい、その行動に困り果て、あるドッグスクールへ預けたそうです。
戻ってくると更に悪化しており悩みに悩んで色々と調べ、辿り着いたのがDOGDUCAとのこと。
濃厚なスキンシップを取りたい、とても愛情深い飼い主さん家族。
だけどメイの方は強化法のトレーニングをされたこともあり、人の手に対する恐怖心、触られることで拘束されるという恐怖心が強くなっており、触れられている途中で突然噛みついてしまうことが多くなっていました。
沢山の愛情を気持ちだけではなく行動でも示したいご家族と、甘えたいけど上手く出来ず距離を保ちたいメイとの関係が互いにジレンマになっていました。
ご家族の方々も愛情を掛けたいのにととても苦しんでいました。
そこで、僕の方からメイを引き取らせてもらえないかと提案しました。
ここだったらメイとの絶妙な距離感を保ちつつ愛情を注いであげられる。
引き取ってからは、元家族の方達はメイのゴハンやトイレシート、他の保護の子達へとご支援、スタッフ達への差し入れ等ずっと定期的に持ってみえています。
愛情深いことは、とても伝わりお話を重ねる度に一層感じていました。
僕はメイを引き取った後にもう一つ提案しました。
シニア犬の里親になりませんか?と。
メイと上手く付き合えなかったこと、手離したことに強い後悔を持たれていました。
なので、そんな中での里親という提案に直ぐには返事は貰えずでしたが僕は絶対に大切にしてくれるという確信があったので大丈夫、メイも分かっているしメイは今DUCAで幸せになっている。次は新しい家族が見付かりにくいシニア犬の子達を救ってあげて欲しいと説明し、承諾してもらいました。
二頭のシニア犬を迎えてくれ、それはそれは最期まで大切にしてくれました。旅行にも沢山一緒に行き、病気治療は直ぐ病院。最期の最期まで全力を尽くし間違いなく二頭の子達は『幸せな家族』の元で旅立ちました。
「メイ」との出会いで「犬達が幸せを感じる保護活動とは?」を教えられました。
体温も下がりお別れが近づいています。
日に日に体力が低下するメイを見ることで「覚悟」も与えてくれます。
「メイ頑張って」が言えない状態になってきました。
妻は「覚悟なんてできるわけないでしよ」と怒ってます(T-T)