メイが、とうとう旅立ってしまいました。
体調が悪くなってから、この約4週間。
固形物が食べられず食欲不振にもなり、あらゆる食べ物を試行錯誤し食べさせ点滴も毎日投与してきました。
3日前から食べることも水を飲むことも、どんどん出来なくなり
5月19日の深夜2時55分に息を引き取りました。
元の家族の方が依頼したトレーナーが、厳しいしつけトレーナーでした。
優しく気の小さいメイにとっては合いませんでした。
結果、手が怖い!となってしまい触られることも抱かれることに対しても不安を抱くようになってしまい「止めて!」と口が出てしまう子になって帰ってきたそうです。
デュッカに相談にきてもらい、噛みつきぐせを治そうと取り組みましたが、完全に治すことができませんでした。噛まれても何とか一緒に生活しようとする家族の方達でしたがお互いがこれでは幸せにはなれません。しかし我が家であればメイと上手に暮らしていけることができるので「メイを引き取らせてください」と提案しました。
デュッカに来てくれ家族となってから我が家の先住犬達とはいつも仲良くしていました。
メイは犬に対してはジェントルマンで、レディファーストは当たり前でした。
体力が落ちてからは、毎日沢山抱きしめることができました。
メイも今まで甘えたくても素直に甘えられなかった様子が多々あったので、その分を取り戻すかのように沢山甘えてきてくれました。
前の飼い主さんも訓練所へ預けたことを後悔し『我が家に来なければ』とも、口にしていました。
けれど保護してからも定期的にフードやスタッフ達への差し入れ等を持ってこられた時に声を聞いたメイは嬉しそうにしていました。
ワンコは正直です。メイの嬉しそうにする姿を見て、前の飼い主さん宅での生活も幸せだったんだと感じました。
メイの写真もご自宅に飾られています。決してメイのことを見捨てた訳ではありません。
メイにとっては何が良いのか?責任感、罪悪感、後悔、自分を責める等、それはそれは葛藤の末、デュッカに任せてくれたのだと思います。
今ではデュッカにとって大切な応援団です。
ワンコに対する愛情は間違いないと思ったのでNPO法人を設立したばかりの頃に保護をした二頭のシニア犬をお願いすることにしました。
最初はメイの事もあったので悩まれていましたが、メイの喜ぶ姿を信じ大切にしてくれるという確信のもと何度かお願いをしました。
旅行にも一緒に行き病院にも小まめに行き最期までとても大切にしてくださりました。
メイは過去の事がフラッシュバックし怖さから突発的に噛む行動もありましたが、それでもスタッフ達にも可愛がられていました。
最期、穏やかな顔で旅立つことが出来たのも皆からの愛情があったからだと思います。
メイが繋いだ縁。当時、殺処分対象だった二頭の子達が救われたのもメイが居たからです。
Amazon支援プログラムにて、メイのゴハン等もご支援頂くこともあり沢山の方に支えられました。
この場を借りて御礼申し上げます。
メイと過ごした12年の思い出は大切な宝物です。
皆様ありがとうございました!