ゴールデンウィークですが、毎日変わらず様々な相談が入ります。
今日も保護することに至りました。
仔犬の頃から不安と怖さで外を歩くことが出来なかったそうです。
歩けないと分かった時に、飼い主としてどうするか?によって結果が大きく変わります。
不安と怖さを克服できるように育てあげれば
安心して毎日を過ごせるようになるし、怖いなら止めておこうと諦めてしまえば、不安と恐怖が残ったまま社会性が無く家だけを安心の場所として警戒心をより大きくしながら過ごすことになります。
大きく分かれてしまいます。
今日の子は「この子は散歩が嫌いだから」と諦めてしまいました。
その為に警戒心も強くなり、溜まったエネルギーを発散することも出来ずにきています。
それに加え、可愛がるだけの接し方により『気にいらない』『怖い』と思うことに対して噛みついてしまうようになってしまったのです。
年齢も、もう10才です。
優しいばかりの飼い主さんは
「何で噛むの」
「これだけ可愛がってるのに」
「何がいけないの?」と人間の思考で犬のことを考えるので、正しい答えは出ないのです。
犬の本能を説明し『ご家族全員で協力し正しい育て方を学んでいきましょう』と説得しましたが。。。
答えは、泣きながら「もう、怖い。私達がやれる自信がない。もう無理」でした。
家族全員が新たな気持ちに切り替え、どうしたら改善できるか?となれば結果は違っていました。
これから先、この子を飼育拒否したことで自分達を攻め抜くことになるでしょう。
何も良いことが残らない。
お願いです。犬を迎え入れる前に、正しい知識を得てください。そして迎え入れたら知識に加え技術を身につけてください。
犬は人間の2才児ほどの知能です。
人間ではありません。犬という本能があります。
考え方や気持ちを理解してあげないと、正しいことが伝わりません。