2015年5月守山区にて、家から逃げ出し4人の方を噛んでしまい愛護センターに収容されました。
殺処分が、ほぼ確定していましたがDOG DUCAにて保護をしました。
大変な警戒心がありましたが、里親希望の方との警戒心を徐々に取っていき心のリハビリに務め、里親さんが正式に決まりました。
ヒカルは、強い警戒心と外が怖いというシャイな性格、50キロもある大きな体もあり二度と同じ事故を起こさせない為にも、散歩・トレーニングなどは引き続き僕が行い、里親さんの元では穏やかな時間を、という約束でスタートしました。
しかし里親さんが散歩に連れ出してしまい、あってはならない「人を噛んでしまう」ことが再度起きてしまいました。
噛んでしまった相手の方に「殺処分は絶対駄目だ」と許して頂きましたが、里親さんからはヒカルを引き取り、僕が一生最期までヒカルを育てていくことにしました。
これまで、殺処分になってしまう問題行動のある子を保護し、リハビリし里親さんにという架け橋をしてきました。
今回は、ヒカルについてのテレビ取材も多く僕自身の気持ちが焦ったのは事実です。
僕が散歩・トレーニングを行ない、里親さんのところで穏やかに生活をというスタイルを初めて取ってしまいました。
里親さんにも懐いていたので大丈夫という僕の考えの甘さが今回の事を招いてしまいました。
体の大きな大型犬で、噛みつきがある保護はそうそうあることではありませんが、今後はもっと緊張感と責任感を強く持たないといけないことを改めて心にしました。
まだまだ、初めて会う人に対しての警戒心が強く、防衛の噛みつき行動はありますが、おやつを使ったりして確認をさせ安心させれば、その相手にも甘えるようになっています。
散歩中など通行人の方には注意が必要ですが、ヒカルは楽しく毎日暮らしています!

念願でもあり目標でもあった名古屋市殺処分ゼロ!
ヒカルの事件、保護がきっかけで市会議員松井氏が名古屋市議会において、殺処分ゼロについての答弁をしたことから名古屋市は真剣に動き始めたように思っています!
今期は殺処分ゼロで来ていますが、保護するワンコ数が減った訳ではなく我々の様な命の架け橋のボランティアさんが増え、さらにボランティアさんあっての殺処分ゼロを維持していく為の課題が次に現れたように思います。
ここデュッカでも高齢の子、病院で里親さんに行くことが困難の子も増え、病院代の出費が増えていくばかりです!この辺りの問題解決が、殺処分ゼロを維持していく為の課題になってきました。
そして、老犬の子は病気にもなりやすく心身共にケアが必要となります。
立てなくなれば排泄のケア、床ずれが起きれば、そのケア・・・
10歳を超えてからの引取も多く有るのが現状です。我々からしたら何年も家族として暮らしてきたのに、残り数年を放棄する気持ちが一生理解できません。
だからこそ、引き取ったからには最期まで愛情を掛けます。最期は『幸せだった!』と思ってもらいたいです。しかし、どの子の死も『もっと、こうしてあげた方が良かったのかも』と必ず後悔が出ます。
最善を尽くしたつもりでも、亡くなると『本当に幸せだったのか・・・』その子の声を聞きたくなります。
人間には無い、本当に純粋無垢な気持ちを持っている動物なだけに、言葉が話せない分、たくさん愛情を掛けてあげる必要があると思っています。
だからこそ、どの命も皆が大切に出来る世の中になって欲しいと強く願っています。

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